5年で年商6倍を計画する会社が、真っ先に見直したこと【不動産業の税理士変更】
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公開日:2023.04.14更新日:2023.04.27
税理士を変える前の状況を教えてください。
経理・労務について
経理が紙やExcelで管理され、アナログな状態でした。
以前の税理士に「クラウド会計を導入したい」と相談しましたが、色々理由をつけて断られました。
当時の税理士は「事務処理代行」という感じで「将来のための提案をしてくれている」という感じではありませんでした。
税理士からの提案について
以前の税理士は、毎月の月次決算を「処理している」という感じで、「月次の数字を一緒に追ってくれている」「未来への提案をしてくれる」という感覚ではありませんでした。
私たちは今後5年で、売上30億円、3店舗展開、社員50名を目標に考えていたので、この5カ年計画を考えると今のままではよくないとは思っていました。
税理士を変えたことで、経理にどのような変化がありましたか?
経理・労務について
クラウド会計を中心に、経理・労務周りをクラウド化し、正確な損益をすぐに把握できる体制を整えることができました。間接部門に係る工数も大幅に削減することができましたね。
新しい税理士は、まずクラウド会計を導入してくれました。会計ソフトとインターネットバンキングを連携することで、通帳をスキャンして税理士に共有するという手間がなくなりましたね。毎月15日には前月の試算表を確認できるようになりました。
また、部門別、物件別の損益もリアルタイムで把握できるように設定してもらいました。
私(代表)だけが把握したい数字や、決算で必要な数字をすぐにレポート化できるように設定してもらいました。私(代表)だけが知りえる数字と、経理担当者が知りえる数字とを分けることで、安心して担当者に経理業務を任せることができるようになりました。
さらに税理士から、会計以外の経理&労務をクラウド化する「理想的な管理体制」を提案してもらい、勤怠管理、給与計算、経費精算もクラウド化しました。
勤怠管理
【以前】Excelでの管理
↓
【変更後】クラウド勤怠(KING OF TIME)を導入し、集計が不要に
給与計算
【以前】給与明細を印刷して手渡し
↓
【変更後】クラウド給与を導入し、オンライン明細に
経費精算
【以前】現金精算
↓
【変更後】クラウド経費を導入し、給与と合算支払いに
経理・労務全体をクラウド化することで、各データをクラウド会計に自動集約できる仕組みを作ることができました。
税理士からの提案について
正しい減価償却を計上できるように
まず、不動産の保有目的を整理をご提案いただきました。
整理することで、正しく減価償却費を計上できるようになりました。
というのも、製造業や卸業とは異なり、
不動産業の場合は、不動産の税務上の扱いが、保有目的によって下記のように変わります。
・短期的な販売を目的とした商用不動産の場合 ▶ 棚卸資産
・長期的な利回りを重視した長期保有不動産 ▶ 固定資産
以前の税理士は、商用不動産と長期保有不動産とをきちんと区別しておらず、固定資産としてみなすべき長期保有資産も棚卸資産としてみなしており、
減価償却費を正しく計上することができていませんでした。
新しい税理士は、不動産を固定資産とするのか、棚卸資産とするのかを判断できるよう、全保有資産をスプレッドシートで管理してくれるようになりました。
保有不動産を整理することで、正しく減価償却費を計上できるようになりましたね。
銀行から高格付け評価を得ることができる決算書を作成できるように
次に、決算のあり方が大きく変わりました。
まず以前の税理士には、グループ会社の決算を同じ月にすることはできないと言われて、2社の決算月を変えていました。
そこを、新しい税理士は同じ決算月になるよう、すぐに変更を進めてくれました。
さらに、決算2ヵ月前には決算対策を実施し、
・今期の着地予想
・着地予想を見越した節税
を提案してくれました。
また今後の経営計画では銀行融資の拡大が必要だったので、銀行から高格付け評価を得ることができるよう、決算の見せ方を変えてくれました。
これから税理士を変えようとお考えの方に一言おねがいします
もし「経理をクラウド化したい」「利益管理をしたい」「自社の成長スピードを加速させたい」と思っていても、今の税理士に協力してもらえいない方がいれば、今までお付き合いしていた情もあるとは思いますが、今後会社の発展を考えると、前向きな決別ということも大事なんじゃないかなと思います。
私は、税理士変更をして本当に良いことしかありませんでした。もし迷われている方がいらっしゃるのであれば、変えた方が良いと思います。